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シリーズ講習会(その1)
歯科矯正:5日間コース (前半2日間・後半3日間)
永久歯非抜歯による正常咬合への予防的矯正治療


  5日間コース (募集要項)
開催日程  「講習会日程一覧」でご確認ください
定   員  30名 (先着申し込み順にて締め切らせて頂きます)
申込方法と
お問合せ
 受講申込みはFAXか、Eメールにてお願いします。申し込みはこちらのページからどうぞ!
 お問合せは、電話・FAX・メールにて承ります。
 TEL; 03−3951−4702
 FAX; 0120−096−298
 E-mail:tsukuba@tsukuba-shiken.co.jp
講 習 費  「講習会日程一覧」でご確認ください
※ 矯正専門医、またはそれに準じる先生は、後半コースの3日目 (5日間コースの最終日) は免除され、前半コースの2日間と後半コースの1日目と2日目のみの受講となります。受講費についてはお問合せ下さい。 
※ 講習会の日程および講習費につきましては都合により変更となる場合もございますので、予めご了承ください。 
会   場  都内会場(東京駅八重洲口付近予定
講   師  各務 肇先生 (ポール矯正歯科センター所長)
 他、ポール矯正歯科センタースタッフ
開催にあたって  歯列や咬み合わせが、全身的な健康に深く関係していることが解ってきた今日、「これから萌えてくる永久歯を『ただ並べればいい』『ただ咬ませればいい』」のではありません。成長発育が止まってから発症し、老年に向けて重症化していく「更年期障害を少しでも減らし、発症させないための歯列や咬合」そして「健康を維持できること」が大事なのであります。
 そのためには「生まれた時からの予防矯正と、それにつながった咬合誘導や限局矯正」が必要不可欠になってきました。 
私の説く『咬合誘導』は、50数年に渡る、如何に非抜歯に持っていくのかの臨床と研究の中で打ち立てられた『将来の健康と、それを維持させるための不正咬合の予防』です。その予防的治療の原点として考えるのは、「歯列周長」であり「舌の筋肉と舌の部屋」です。そしてその「発育」です。若年者において、ディスクレパンシーは当たり前と考え、その時点(初診)からの歯列の生長発育を助けていくのです。また、使用装置についてはなるべく簡単な装置を選択することによって、患者と同時に術者も治療が大変楽であり、患者の協力も得られることになります。
治療については「顎の発育と歯列の発育は別である」という臨床的新理論を基にし、また、発育を考慮したスペース・リゲーニングとはどのような側方拡大が正しいのか、そして上顎と下顎の考え方の違いなどの理論と方法が確立しました。
これらの理論や方法を理解して頂き、使用装置の調整や適応症に注意され、少しでも多くの非抜歯症例をつくり、子どもたちをそして人々の健康を助けていただきたいと思います。                                      

 各務 肇


主 な 内 容
1日目 なぜ不正咬合を予防するのかなど患者や親に何をどう話すかがポイント
 ●不定愁訴は子どもにもある
 ●口腔内及び口腔周囲の環境による影響
 ●不定愁訴と歯列・咬合と舌と酸素の関係 ●今あるディスクレパンシーを生長によって「0 (ゼロ)」にしていく考え方
 ●初診時に何処をどう診るか
 ●初診時に何をどう話すか
 ●初診時に今の不定愁訴を当てて歯列や顎の将来を予測する
 ●子どもをいじめる治療をしない
 ●乳歯が残っている年齢ではブラケットをつけない(その理由と考え方)
 ●歯列の成長発育期には内側からの簡単な装置とする
 ●不定愁訴の年齢別・男女別診断について
 ●「指しゃぶり・おしゃぶりをやらせる」理由と止めさせる時期と止めさせる方法
 ●ガムを噛ませるキャンペーンはなぜ行うのか
 ●歯列顎骨の拡大についての正常な考え方と方法
 ●咬合の完成と後戻りさせない理論と方法
 ●各種不定愁訴の原因とその除去について
 ●舌骨上筋群の大切さと不思議
2日目 骨格的問題の考え方と治療法 (主に若年者の反対咬合を治せるようにする)
 ●顎骨の発達メカニズム
 ●顎・顔面の成長発育についての臨床的な正しい考え方
 ●咬合誘導の第一歩は反対咬合や交叉咬合を治すこと
 ●若年者反対咬合の完全な治し方と後戻りについて
 ●反対咬合や交叉咬合は早期治療を行う
 ●年齢による各種装置の考え方と使用法
 ●舌と舌小帯の観察の方法と対応法
 ●乳犬歯逆誘導の観察と対応法
 ●悪習慣の発見と治療の方法
 ●症例による装置の選択と使用限界
 ●装置撤去後の注意点
 ●反対咬合治療においての上・下顎についての考え方と対処法 
3日目 歯列的問題の考え方と治療法 (全て非抜歯で考える)
 ●歯列の発育メカニズム
 ●口腔内の歯列を診て今後の歯列を予測する簡単な方法
 ●一歯治すにも常に全歯列について考える
 ●「部分的な保隙装置は危険である」の理由
 ●調整可能なFULL保隙装置
 ●四前歯萌出時の叢生への対処方法
 ●下顎を非抜歯にもっていく理論と方法
 ●下顎乳歯の抜歯の順番とタイミング (口輪筋の圧力の利用と歯列の並べ方)
 ●下顎における3D各装置の簡単な使用方法 (第一大臼歯のコントロールとスペースリゲイニングなど)
 ●上顎を非抜歯にもっていく理論と方法
 ●上顎各乳歯の抜歯時期とタイミングとその理由
 ●上顎における3D各装置の使用方法(歯列の発育理論に合わせたコントロール)
 ●上下第一大臼歯はドクターが自由にコントロールする(できる)
 ●床矯正装置をうまく使いこなす
 ●リーウェイスペースは、なぜ下顎にのみあるのか
4日目 成人矯正患者についての考え方と方法 (ポールスプリントと有用な床矯正装置の症例と使用法)
 ●永久歯列患者についての非抜歯への考え方と方法
 ●ポール・スプリントの装着時や調整の方法と患者への話し方・治療の手順(装着時のデモなど含めて)
 ●少しでも不定愁訴のない咬合への仕上げ
 ●まず下顎位(筋肉位)を決めてからの矯正治療
 ●早期接触の確認法とその除去法
 ●下顎位を変えないで仕上げていく
 ●各症例についての対処法
 ●仕上げの大切な考え方(バイト・チェックや形態修正について) 
5日目 矯正材料の説明と基本的実習と理論
 ●レベリングの手順とワイヤーの選択
 ●ブラケット実習
 ●アーチワイヤー実習